合格者体験記

『樹木医への道のり』

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浅野 卓磨(第2885号 樹木医) 令和元年度合格
 親が造園業をしており、なんとなくやってみようかなという気持ちでこの業界へ入りました。 樹木医という資格に関しては短大での授業等で講義を受けていたのですが、自分には縁遠いものかなと感じていました。  修行先は東京で二十歳から造園の道に入り、親方がとても植物の生理・生態に詳しく、自分の知識・技術のなさを痛感する毎日でした。 三年半の修行の後に家業を継ぐために帰郷することになり、父親の友人が樹木医ということもあって樹木医業務を間近に見ることで、植物に対する姿勢、またクライアントに対するわかりやすい説明をする姿を見て自分も樹木医になりたいと思うようになりました。しかしいざ勉強してみると範囲も広くまた奥も深いもので一体なにを勉強していいのかわからなくなりました。 そんな折、日本樹木医会三重県支部にサポーター会員として入らないかというお話をいただき入会させていただき、たくさんの樹木医の方の診断、調査に同行させてもらったり、定期的な支部の研修会での講義を受けさせていただくことで、一人では勉強できないようなことをたくさん学ぶことができました。しかし一次試験のハードルは高く、何度も挑戦し心が折れそうになりましたがなんとか通過し、二次試験に挑むことになりましたが、二次試験では講師の先生方の専門的な授業、同期の方達の知識量にただただ驚き、ついていくのがやっとでしたが無事に合格し樹木医になることができました。
 資格を取得したことにより嬉しさと同時に責任感も強くなり、果たして自分は樹木医としてやっていけるんだろうか?と不安な気持ちもありますが、それに負けないようにたくさん勉強し早く一人前の樹木医になれるよう努力していきたいと思います。 また造園業という立場で様々な人達に植物の良さ、自然の大切さを伝えていけるような活動をしていきたいです。今まで先輩達が築き上げてきた樹木医学の発展に少しでも貢献し、これからの後輩達の礎となれるよう日々研鑽していきます。

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