調査場所 亀山市井田川地区住宅団地内
調査日 5月12日
調査樹種 コナラ、クスノキなど
担当樹木医 児玉重信、小池勇
依頼内容 団地構成以降30年以上が経過し、緑地の樹木が宅地側まで成長しており、今後の緑地管理をどのようにしていけばよいか。
調査・診断結果 調査して、北西向きに緩く傾斜する法面にはヒノキ、コナラが生育しており、ヒノキと広葉樹の落ち葉の飛散が確認された。南西向きの若干急斜面の住宅に接近したところは、コナラ、カシ類、などの高・中木と下木のネザサなどが密林していた。南東向きの緩い斜面ではクスノキ、ヤマザクラ、コナラ、ハゼノキで構成されており、周辺住民が年2回程度の草刈りを行っていいると聞いた。北向きの斜面は、スギ、ヒノキが育成されており、スギは折損木が放置されており、近接する法面に植栽されている樹木に被圧していた。公道に接する法面ではネザサ、雑草が繁殖しており、管理が必要となっていた。
 
 


調査場所 鈴鹿市稲生西2-24-20 伊奈冨神社
調査日 5月14日
調査樹種 ミツバツツジ
担当樹木医 中村昌幸、児玉重信
依頼内容 コバノミツバチチジの樹勢が衰え、花付きが悪くなったが今後どうしたらよいか。
調査・診断結果 神社境内全体はヒノキに覆われた状態になっており、ツツジに必要な光が遮られ、暗い状態にあった。
照度不足が樹勢の衰えに大きく影響していた。そのほかに地表面の富栄養化による下層植生の繁殖も影響していた。20年程前までは適度な管理が行われていたようだが、それ以降は本格的な剪定管理などが行われておらず、ツツジ個体同士の競争による優劣や、重なり合った枝の下方が枯れているのも多く確認できた。ボクトウガの被害も確認した。
生育環境を整えるため、間伐、ツツジ間の競争を回避するために剪定により樹体を小さくする、ボクトウガの糞を確認した際に殺虫剤を穴に注入し、駆除するなどの指導をした。





調査場所 度会郡大紀町阿曽 龍祥寺
調査日 5月26日
調査樹種 シダレザクラ、イヌマキ
担当樹木医 浦口良太、中村昌幸
依頼内容 町内のシダレザクラの枝が腐って折れたことによって、境内のシダレには腐れ部分の有無、健康状態の診断依頼。その近くのイヌマキの腐れ部分も診断してほしい。
調査・診断結果 樹齢130年を超えるシダレザクラは葉の量、色も良好であった。枝は太枝の1本が枯れており、枝の腐朽部分にはモルタルが詰められているのが確認された。幹は太枝の枝分かれ部分が内側の樹皮を中に挟み込んでいる部分が多くそこに堆肥状の堆積物が貯まっていた。一部にはモルタルが詰められていた。あまり目立たないがコスカシバの加害痕が確認された。
イヌマキは腐朽部分にモルタルが詰められており、樹皮とモルタルの境目から水がしみ出していた。内部腐朽の抑制には効果がなく、幹内部を湿潤状態にし、腐朽を悪化させていると考えられた。
これらのことから、シダレザクラはモルタルが詰められた枯れ枝は落下防止のため切除、通行の妨げ、地面につきそうな枝は早めに剪定、コスカシバの加害部を確認したら殺虫することを指導した。
イヌマキは幹に詰められたモルタルを取り除き、内部の腐朽状態を確認し、適切な腐朽処置を行うなどの指導をした。





調査場所 津市一志町八太 一志町体育館
調査日 5月28日
調査樹種 ナンキンハゼ、シラカシ
担当樹木医 玉野隆、坂口卓也
依頼内容 体育館敷地内の樹木に病気、虫害、老朽化が見られるが今後どうしたらよいか。
調査・診断結果 調査対象の樹木は軟岩地盤上の薄い表層土に植栽されており、根系の発達は進まず、根が地上部に露出していた。露出していた根は腐朽しているものが多く、踏圧、傷による腐朽が進行したと考えられた。剪定造園業者による過度の剪定で、幹西側の樹幹が焼け、腐朽がかなり進行していた。
このことから、剪定の中止、土壌改良、樹幹の西日からの保護などの指導をした。





調査場所 御浜町引作 引作の大クス
調査日 6月11日
調査樹種 クス
担当樹木医 玉野隆、浦口良太
依頼内容 大クスの健康状態、大枝倒壊後の応急処置として有効性等、今度どう対応したらよいか。
調査・診断結果 平成19年に大クスの大幹が倒壊し、倒壊枝の切除、不均衡な枝の整理、穴の空いたクスノキの根株保護が実施された。樹勢はおおむね良好で、外見からは力強く生育しているように見える。しかしながら、生存している各樹幹内部の腐朽が進行しているのが確認された。大枝の倒壊後傾いた他の樹体の倒壊防止のため応急処置として、ワイヤー支柱がクスノキ大枝の引っ張り力に比べ、弱弱しく感じられた。実際新たな倒壊が始まった時、今の支柱は用を成さず、倒壊する可能性が高いと考えられた。
対策として、支持幹2ケ所の連結鉄製支柱による頬杖型支柱の設置、倒壊の可能性のある太幹の切り戻しなどの提案がされた。





調査場所 御浜町下市木
調査日 6月11日
調査樹種 イブキ
担当樹木医 玉野隆、坂口卓也
依頼内容 イブキの健康状態と幹周りの調査がしてほしい。
調査・診断結果 樹冠内部に枯枝の発生が見られるが、陽光が射さないために起こる生理現象で問題はない。病害虫も特に見受けられなかった。
これらのことより、目立つ枯れ枝の処理の指導を行った。





調査場所 御浜町神木字西
調査日 6月11日
調査樹種 イヌマキ
担当樹木医 児玉重信、坂口卓也
依頼内容 イヌマキの健康状態、幹周りの調査。幹の分かれ目から水が漏れ出しているがどうしたらよいか。
調査・診断結果 イヌマキの葉色は悪く、細く、着葉量も少なく枯れ枝が多く見られた。アブラムシの加害も確認された。イヌマキの根元に近日、砕石が敷き詰められ排水性、通気性、照り返しによる温度の上昇が考えられた。
調査より砕石を取り除き、森林土壌に戻し、通気性、排水性を改良し根の酸素不足からの枯死を防ぎ、アブラムシの殺虫、活力剤の投与、枯れ枝剪定などの指導をした。





調査場所 桑名市長島町西外面 長嶋中部小学校
調査日 6月23日
調査樹種 クロマツ
担当樹木医 大石浩、石黒秀明
依頼内容 太い幹が枯れてきており、今後どう対策したらよいか。
調査・診断結果 発生時期は不明だが、樹冠内部にある枝や下枝の一部が枯損、黄〜褐変しているのが確認された。しかし、葉の量は多く、全体として樹勢に問題ないと思われた。樹皮に白い綿状の物質が多量に付着しカイガラムシの加害を受けているのを確認した。
調査より、枯れ枝剪定、カイガラムシの薬剤散布での防除などの指導をした。





調査場所 津市丸之内27 お城公園
調査日 7月7日
調査樹種 アカマツ、クロマツ
担当樹木医 石黒秀明、児玉重信
依頼内容 クロマツの枝が部分的に枯れているが今後どうしたらよいか。
調査・診断結果 枝の枯死部位を診断したが、大部分がマツの下方の枝の部分的な枯れで、自然現象的な枯れであり、特に問題はないと考えられた。また、カイガラムシの被害の枝枯れも確認された。内部が大きく腐朽しているのも確認された。
調査より、枯死枝除去、内部腐朽が進行し、倒れそうな樹木の早期の対応、倒木危険のあるマツの伐採、樹幹注入などの指導がされた。





調査場所 伊勢市小俣町元町 小俣市保健センター
調査日 7月12日
調査樹種 保健センター内の樹木
担当樹木医 玉野隆、児玉重信
依頼内容 保健センター内の樹木が全体的に元気がないので管理方法を含めた健康診断調査を依頼したい。
調査・診断結果 ハナミズキは枝枯れは確認されなかったが葉の矮小化が確認された。サツキは枝枯れ、葉の矮小化は確認されなかったが、コガネムシの成虫を散見した。ケヤキは植栽枡の中でかろうじて生育していた。ドウダンツツジは枯死していた個体が部分的に確認された。
調査をして、通気性、透水性の不良による過湿状態の箇所が確認され土壌改良の指導がされた。





調査場所 多気郡多気町神坂
調査日 7月22日
調査樹種 ヤマザクラ
担当樹木医 浦口良太、中村昌幸
依頼内容 ヤマザクラの新芽が出ず、枯れ始めているがどうしたらよいか。
調査・診断結果 着葉量は少なく、矮小化しており、色も薄い。新芽の早期落葉も確認され、穿孔褐斑病も出て、小枝も枯れ、全体的に衰弱傾向であった。幹、枝にはキノコやコケの確認もされた。
調査より、枯れている枝の除去、樹木周辺の草刈り後の刈り取った草は乾燥防止のために樹冠下周辺に敷く、土壌改良などの指導がされた。





調査場所 鳥羽市答志町 美多志神社
調査日 8月17日
調査樹種 シイノキ
担当樹木医 浦口良太、中村昌幸
依頼内容 御神木のシイノキの幹が腐ってきているがどう対処したらよいか。
調査・診断結果 葉は健全木に比べて葉の量も少なく、葉色もやや悪く、枝枯れも多く確認された。また風が強く当たる場所であるため強風による枝折れの痕も多く見られた。主幹に褐色腐朽による根元付近、上部に数ヶ所腐朽部分があり、外観から診て全体に衰弱傾向であることが確認された。シイノキの根元周囲は土壌表面が露出しておらず、土壌改良は困難であった。
調査より土壌表面の露出が少ないため緩効性打込み型杭状肥料の使用、腐朽材内の殺菌、不定根誘導、風害対策、枯れ枝剪定などの指導をした。





調査場所 松阪市殿町 第一小学校
調査日 8月27日
調査樹種 ラクウショウ
担当樹木医 玉野隆、石黒秀明
依頼内容 ラクウショウの枯れ枝落下原因と安全策としてどうしたらよいか。
調査・診断結果 PTAの奉仕作業で校舎に伸びた枝が間違った切り詰め剪定が原因であった。切り落とされた先端周辺から萌芽出来ない枝は枝の付け根まで枯れていた。その一部の枯枝が自然落下したのだと推察された。ラクウショウの樹勢は健全であり、腐朽も少なく倒木の可能性はないと考えられた。
調査より落下の可能性のある下枝の再伐採と腐朽防止剤の塗布、根株保護に伴う進入禁止区域の設置などの指導をした。





調査場所 伊勢市二見町西 西コミュニティーセンター
調査日 8月31日
調査樹種 クスノキ
担当樹木医 大石浩、中村昌幸
依頼内容 古木のため、幹や枝の空洞化や割れが入り、広がってきているため管理方法を含めた樹勢診断をしてほしい。先端部分にやや枯れた場所が確認された。
調査・診断結果 過去の剪定により樹勢は良くなっており、主幹と枝に大きな腐朽が発生していたが主幹や枝の部分まで巻き込みもしっかりしており、腐朽の大きさの割に樹勢もとても良好であった。
調査よりクスノキ自体の樹勢は良好であるが、主幹と枝に割れや腐朽が発生していることから倒木や枝の落下の可能性は十分にあった。適度な枝下ろしを行い、風の影響を軽くするための剪定、腐朽部分から発生している植物の早めの除去などの指導をした。





調査場所 松阪市松崎浦町 松ヶ崎神社
調査日 11月11日
調査樹種 ケヤキ
担当樹木医 浦口良太、中村昌幸
依頼内容 ケヤキの健康診断と今後の管理方法を知りたい。
調査・診断結果 樹冠の葉量、葉色も良好で、小枝の枯れもほとんどなく、外観から診て枝葉の出ている部分の現在の樹勢は良好であった。根元周辺は石張りの参道や舗装道路のため根系には土壌状態は良くないと推察された。銅管の支柱が一本斜めに幹を支えるよう設置されていた。
調査より風の影響を受けにくいひとまわり小さい剪定、支柱を追加し、倒木の危険性を軽減、空洞部分の防腐処置、剪定の繰り返しや病害虫の発生により樹勢が衰退する可能性があるため土壌改良などの指導をした。





調査場所 三重県伊勢市朝熊町鴨谷 三重県営サンアリーナ
調査日 11月25日
調査樹種 メタセコイア
担当樹木医 玉野隆、浦口良太
依頼内容 メタセコイアの移植の可否について調査してほしい。
調査・診断結果 盛土の行われた場所のメタセコイアは腐朽、病害虫は確認されなかった。盛土のされていない場所のメタセコイアは過度の過湿、通気不足のため頂上部や枝先の枯れが確認された。根の調査をすると根鉢周辺にしか根がなく、敷地内の地盤に根系の張り出しが確認されなかった。
移植の可否は元々の根鉢周辺にのみ根系が生育できる土壌環境であるため、移植し易いと考えられるが、樹勢の弱ったメタセコイアも多いため、剪定が必要であると考えられた。移植は落葉期で可能な限りの根回しで発根を促し、生育し易い土壌環境の検討などが指導された。





調査場所 志摩市磯部町 家建の茶屋跡
調査日 1月11日
調査樹種 オオシマザクラ
担当樹木医 浦口良太、中村昌幸
依頼内容 幹にコケ状のものが張り付き、一部の枝の腐食、樹勢が衰えてきているように感じ今後どうしたらよいか。
調査・診断結果 落葉時の診断であったため着葉状況は診ることはできなかったが、小枝・中枝とも枯れが多く、伸張量も少なかったことから、衰退傾向であることがうかがわれた。節間を見ると7年ほど前から伸張量が低下しているのも考えられた。また、幹や枝にはコケが付着しており代謝機能の低下が原因と考えられた。分岐した大枝に腐朽開口部が確認された。枝先は支柱によって支えられているが腐朽が進行した場合強風などで折損する可能性も考えられた。根は幹の根元から地表に露出して広がっているものが多く、周囲を数ヶ所掘っても地表部に多く確認された。オオシマザクラの植栽当初から現在まで表面土壌の浅い部分で水分調達し生育してきたことがわかった。
調査より枯枝の剪定、腐朽開口部の殺菌腐朽抑制処置、土壌の調査をし、必要に応じた処置をするなどの指導がされた。






調査場所 津市なぎさ町
調査日 2月9日
調査樹種 クイーンパーム
担当樹木医 中村昌幸、浦口良太
依頼内容 旅客船ターミナルに植栽されているクイーンパームに新芽が出ないもの、葉が伸びないもの、枯れているものが確認して樹木医に依頼した。
調査・診断結果 健全な指標木と比較したところ今回の対象木は葉量が少なく生育不良が見受けられた。穴を掘って根を確認したところ、根腐れ、根上がりの症状が確認された。ヤシ類は根の酸欠や排水不良を嫌う傾向にあり、深植えが樹勢の衰退に大きく影響していたと推察された。ヤシ類は全体的な傾向として、寒さよりも暑さ、乾燥に強く、多くの品種の原産地は温暖な地域であることから日本の気候にすべて順応できるわけでもない。
調査より、深植え、根腐れ、排水不良を起こす原因を解消し、健全な根系を発達させる処置、冬囲いを設置し、寒風、乾風から保護するなどの指導をした。





調査場所 伊勢市本町
調査日 2月17日
調査樹種 サクラ
担当樹木医 斎藤靖浩、浦口良太
依頼内容 枝折れしている元気のないサクラを伐倒するかどうか。
調査・診断結果 調査対象のサクラは4m間隔に4本植栽されており、植栽土壌は40cmほどで、コンクリート縁石の外側は砂利敷きになっており、人、車の交通量は多い。枝、幹に腐朽が多く確認され、樹勢は低下傾向にあり腐朽が進行していっていると考えられた。樹勢低下の原因は土壌環境、クスノキによる日照の遮りと考えられる。今後広場がアスファルトに舗装されると根を切ったり、地盤の転圧によりさらに今よりも厳しい状態になると考えられる。
調査して、人通りがある場所のため落下の危険のある枯れ枝の撤去、腐朽部の除去、腐朽防止対策、土壌改良などの指導をした。






調査場所 伊勢市桜木町 富樫公園
調査日 2月17日
調査樹種 アカマツ
担当樹木医 大石浩、玉野隆
依頼内容 アカマツの樹幹下部の枝が枯損しており、周辺環境を含む樹勢診断依頼
調査・診断結果 聞き取りより、2年前に強剪定を行ったその翌年の冬に頂上部のみ緑色が残った状態になり、現在は全体が褐変し、枯死寸前状態であった。地際部から1.5mの高さあたりまでスエヒロタケと思われるキノコが発生していた。このキノコは枯死した樹木に発生するといわれるものであり根本的な原因ではない。針葉の伸びも悪いことから以前から衰弱していたと思われる。マツ材線虫病の検査も複数回行ったが検出されなかった。
マツ材線虫病ではなかったものの、怪しい状況、すでにキノコが発生している、枯損寸前であることから伐倒、焼却処理の指導を行った。





調査場所 伊勢市二見町 二見浦公園
調査日 2月17日
調査樹種 クロマツ
担当樹木医 大石浩、玉野隆
依頼内容 防風林としての役目を果たしているが、枝が部分的に枯損している状況での樹勢診断依頼。
調査・診断結果 平成22年10月に枯損部分等の伐採を行った。その後、特に問題なく経過していたが、年明けぐらいから針葉の褐変が目立つようになった。という。調査時には針葉の変色、枝単位での枯損、針葉の短さ、葉量の減少、球果着生量の多さなど樹勢の衰退を示す指標が一致して現れていた。葉の一部に葉枯病の症状も見られた。念のため、マツ材線虫病の検査を行ったところ、マツノザイセンチュウの可能性が高いことが考えられた。賓日館のマツは下枝の針葉の褐変が目立ったが、その後の風雨により落葉で現在は目立たない状態になっていたが樹勢はまずまずの状態であった。2本とも根域は大半が舗装や建物でおおわれており、道路の舗装工事により根が衰弱したと考えられる。
公園のマツは衰弱がひどく、枯損は時間の問題のため伐採したほうがいいと考えられ、賓日館のマツは樹冠下への施肥、土壌改良などの指導をした。



   
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