調査場所 宮リバー度会パーク
調査日 5月21日
調査樹種 サクラ、ケヤキ
担当樹木医 浦口良太、斎藤靖浩
依頼内容 樹木の幹表面にコケが生えている。樹木の健康診断、今後の対処依頼
調査・診断結果 サクラやケヤキなどの幹にはウメノキゴケを中心とするとみられる地衣類が多く着生し、梢端が枯れている樹木も多数見受けられ、多くの樹木の樹勢が衰弱傾向にあることがうかがわれた。園内には多くの樹木が生育しているため、樹勢衰弱の要因は一概には言えないが、ほとんどが根系の発達障害によるものであると考えられた。
これらのことから、枯枝の除去、施肥、土壌改良などの指導をした。
 
 


調査場所 鳥取神社
調査日 5月29日
調査樹種 イヌナシ
担当樹木医 中村昌幸、斎藤靖浩
依頼内容 神社境内に育成しているイヌマキに、老木障害と樹勢衰退が見られるが今後どのように管理したらよいか。
調査・診断結果 立地条件は公園として平坦に整地された場所に単体で生育しており日当たりは良く 樹勢は一見良く見受けられるが、樹冠上部に衰退枝が多く確認できた。聞き取りによると芽吹き後間もなく食葉性害虫の食害を受けたとのことであった。殺虫剤の散布をしていたとのことから上部まで薬剤が届かなかった可能性が考えられた。食害を受けた後、再度芽吹いた葉も食葉性害虫の被害を受けていた。樹冠上部の枯枝は今年発生した物だけではなく、数年かけて繰り返し被害を受けた結果と推測されるた。樹幹に大枝を切除した切り口から侵入したと思われる腐朽菌の子実体が確認された。また、蟻道が多数見受けられる事から樹体内は腐朽が進行しているものと見受けられた。枯れ枝に腐朽菌が確認された。また各所に枝が割れ腐朽が進行している個所が見受けられた。 樹冠内部には枯枝、不用枝が多数見受けられた。根元周辺を30pほど掘ったところ、盛土されているが確認された。これは公園化に伴う工事によるものと思われる。
これらのことから、樹冠上部まで届く十分な防除、樹幹の腐朽状態を把握する事、枯れ枝、不用枝の除去などの指導をした。





調査場所 旧鳥羽幼稚園
調査日 6月12日
調査樹種 マツ
担当樹木医 大石浩、浦口良太
依頼内容 マツ枯れの状況と枯損の診断依頼
調査・診断結果 聞き取り調査によると一部の枝に針葉の変色が目立つようになり、マツ材線虫病の検査を行った結果マツノザイセンチュウは確認されなかった。その翌年に変色が進行していたため根部を採取した際にはセンチュウが確認された。枯損の原因はマツ材線虫病であると認められた。
これらのことから、これ以上被害を増やさないよう伐採の指導をした。





調査場所 熊野市立有馬小学校
調査日 6月16日
調査樹種 校庭内の樹木
担当樹木医 奥田清貴、浦口良太
依頼内容 校内の森の樹木が弱っているとの指摘があり樹木の健康診断、今後どのような管理をしたらよいか。
調査・診断結果 学校では落葉を集めて、樹林内の一角に木枠で囲って堆肥作りを行い、それを樹林地の土壌表面に施用している。表層の土壌は腐植が多くみられたものの、地下5cm以下では有機物のない“さらさらとした砂質土壌”の様相で、樹木の根は土壌表層部に集まり、地下10cm〜30cmにはほとんど根が見られなかった。 外周部の樹木の根系は児童らによる踏圧害も受けているうえ、根が土壌表層部に集まっていることから、酸素や水を吸収する根系が夏期の高温や乾燥による悪影響を受けやすく、樹勢衰退が進行しやすいと考えられた。前年の大雨後に、樹木が衰弱したとの話しがありましたが、落葉堆肥によるマルチが流され、地表近くに多くあった根が地表に露出し、乾燥などで大きなストレスを受けたことが原因している可能性があると考えられた。
これらのことから、大雨での地表面に敷き詰められた堆肥が流されないような対策、枯枝の撤去、樹液が皮膚に付着するとかぶれるヤマウルシも多くみられたので、見つけ次第に根元から抜き取ることが必要などの指導をした。





調査場所 伊賀市余野公園
調査日 6月25日
調査樹種 ヤマツツジ、モチツツジ
担当樹木医 小田麻代、大石浩
依頼内容 130年生のヤマツツジ、モチツツジの花が咲かなくなり、樹勢の衰退が見られる。平成21年の調査後の経過診断依頼。
調査・診断結果 今回の診断では2年前の経過診断を行った。剪定区の刈り込み処理と抜き伐り処理の平成24年の開花状況はどちらも良好であった。刈り込み処理は新葉の展開状況が良く、枝先の更新によって新しい健康な枝葉の分岐・伸長が促されたものと思われた。また、抜き伐りの方は根元からの新幹の分岐が見られ、こちらも新しい枝葉の更新が促されていると思われた。これにより、剪定は新梢の分岐と伸長を促す一定の効果があることが確認された。そのほか、アイビー化成とマグホスなどの施肥処理は、試験木によって樹勢にばらつきが見られ、効果があったかどうか結論を出すにはまだ早いという印象があった。
これらのことから、 枝の抜き伐り、ねじれや交差する枝の解消、枯枝の撤去、刈り込みなどの指導を行った。





調査場所 一志町石橋字飛越
調査日 7月12日
調査樹種 エノキ
担当樹木医 玉野隆、石黒秀明
依頼内容 腐朽進行による倒木の可能性とその保護対策。
調査・診断結果 6月の台風4号の強風によって、地上3m程度の位置から別れた太い幹の一部が折損した。主幹内部は腐朽が進み、太幹のいたる所に、数種類の木材腐朽菌の子実体が発生していた。幹内部の腐朽部からは不定根の発生があるが、現状では細く樹勢回復の力はない。残った太幹から出る枝は、大きく東南方向に拡げているた。現在、樹勢は比較的良好であるが、樹体全体の葉に(新葉を除き)ニレハムシによる食害痕が確認された。路が交差する河岸側の堤防上に生育している。特に障害物もなく日当たりは良好。過去の道路舗装などの工事によって、エノキの根系が切断された可能性が高く、その事によって腐朽の進行が早まったと考えられた。
これらのことから、主幹から分かれた太い幹は傾いており、強度が弱くなっているため、下枝の除去及び全体の切り詰め剪定、また、一部の枝に頬杖支柱の設置、樹勢強化を図るためには、不定根によ る将来の幹補強と新たな根系の発達、後継樹の育成などの指導した。





調査場所 松阪市春谷寺
調査日 8月20日
調査樹種 エドヒガン
担当樹木医 中村昌幸、玉野隆
依頼内容 境内内のエドヒガンの現状調査、枯枝の原因解明と治療方針の相談。
調査・診断結果 2年前の調査でも枯枝が確認されており、現状はその症状が改善されていない事を示していた。幹の腐朽が広がっていた。腐朽の進行具合から判断すると数年前には既に組織が枯死しており、その部分の腐朽が進行していると見受けられた。主幹に充填されたウレタンとコーティングに破損も確認された。石垣わきの深さ50センチを掘ったところ、前回同様根はほとんど確認されなかった。現状を詳しく診断し、治療方針を立てた。





調査場所 津市美杉町 東平寺
調査日 8月20日
調査樹種 スダジイ
担当樹木医 中村昌幸、斎藤靖浩
依頼内容 枯枝、腐朽、空洞が目立っており今後どのような管理をしたらよいか。
調査・診断結果 境内内には6本のスダジイがあり、その多くには枯枝が目立ち、腐朽菌の確認もされた。中には大きく傾いているものもあり、将来倒木の危険性も考えられた。根元から多くの萌芽枝が伸びている個体が幾つか見受けられた。
これらのことから、危険な枯枝の撤去、萌芽の撤去のどの指導をした。





調査場所 八重垣神社
調査日 8月24日
調査樹種 イヌマキ
担当樹木医 浦口良太、大石浩
依頼内容 樹勢が衰えているように見えるので、健康状態の診断を依頼。幹が折れており、片側半分の樹皮に虫の穿孔痕が多く見られ、この方向の枝葉の茂り具合も悪いが今後どうしたらよいか。
調査・診断結果 多くの大枝が台風害により折損、枯死を確認した。枯死した幹や枝には腐朽も確認された。樹木の根元周囲は踏圧により固結状態になっており、地表面に露出しているなど根系に良好な環境ではないと判断された。しかし、樹冠を構成している枝葉は、伸張量や葉の色・大きさなどから見ても、古木としては良好な状態であった。
これらのことから、枯死した枝や大枝の撤去、腐朽の清掃防腐などの指導をした。





調査場所 津市下之川住民センター
調査日 9月4日
調査樹種 ヤマモミジ
担当樹木医 石黒秀明、玉野隆
依頼内容 最近一部が枯れてきたが今後どのような管理をしたらよいか。
調査・診断結果 地際部の樹皮は約50%以上が枯死していて、腐朽が確認された。樹冠上部の枝葉は、50%以上が枯死した状態で、これは数年を経過してこの状態になったものと推測された。その衰退原因は、ゴマダラカミキリによる加害と推測された。
これらのことから、材内の幼虫の殺虫、産卵防止の薬剤散布、カミキリムシの羽化時期に捕殺、枯枝の撤去などの指導をした。





調査場所 津市美杉町 正念寺
調査日 9月4日
調査樹種 ヤマザクラ
担当樹木医 玉野隆、坂口卓也
依頼内容 枝の一部が枯れ、白いカビがついている。花も年々小さくなっている今後どのような管理をしたらよいか。
調査・診断結果 主幹上部は枯死寸前となっており、一部は枯死した枝も確認。枝先端にはコケが密生し付着していた。枝の伸長はほとんどなく、先端の至る所で枝が枯れていた。表層土は締め固まった状況となっており、主幹根元周辺は盛土されていた。
これらのことより、盛土の撤去、枯枝の撤去、土壌改良などの指導をした。





調査場所 尾鷲市曽根町 飛鳥神社
調査日 10月9日
調査樹種 クスノキ
担当樹木医 玉野隆、浦口良太
依頼内容 倒壊の危険性のあるクスノキの倒木対策の調査
調査・診断結果 樹幹は45度傾いており、樹体を支える引張支持根が何らかの原因で腐朽消失し、大変不安定な状態であった。樹幹地際部から5mの高さまで腐朽が進行しており大きい空洞となっていた。
これらのことより、樹幹のバランスを保つための強剪定、ワイヤー支柱の設置、樹幹強化のための土壌改良などの指導をした。





調査場所 桑名市多度町 宇賀神社
調査日 10月25日
調査樹種 コジイ
担当樹木医 中村昌幸、石黒秀明
依頼内容 コジイの1本が倒れ、建物に被害が出た。他にも倒木の危険性がないか。
調査・診断結果 見た目は健康そうではあるが腐朽菌、昆虫の穿孔痕が確認された。樹冠の枯れ下がり、てんぐ巣病も確認された。
これらのことより、倒木危険のある個体は伐採、枯枝の撤去、てんぐ巣病の枝の撤去、枯れ下がりの減少がみられる個体も含めて、全体的に1個体に対する生育スペースを広げ、樹高を低くするなどの指導をした。





調査場所 伊勢市二見町 松下社
調査日 10月25日
調査樹種 クスノキ
担当樹木医 浦口良太、坂口卓也、大石浩
依頼内容 三重県の天然記念物パトロールにより、枯枝が増えてきているとの報告を受けたため、生育状況の診断調査を依頼。
調査・診断結果 主幹内部、根元が大きく空洞化だった。枝の伸張量や葉の大きさ・色・量などは、古木としては良好な状態で、一部に見られる枯枝は周辺樹木による被圧が原因と考えられた。
これらのことより、枯枝の撤去、周辺樹木の枝下ろしなどの指導をした。





調査場所 津市美杉町 正念寺
調査日 10月30日
調査樹種 ノダフジ
担当樹木医 玉野隆、石黒秀明
依頼内容 ノダフジの樹木診断、今後の保存方法はどうしたらよいか。
調査・診断結果 根株の一部腐朽し、フジ瘤病が発生、他の病虫害は確認されなかった。現在特に衰退している状況ではないが、枝葉の絶対量が少なく、旺盛な成長は望めなく、現状幹維持程度の生育状況となっていた。 境内進入路脇に生育しているが踏圧害は確認されなかった。
これらのことより、新規枝葉が展開のできる場所の確保、藤棚の設置、不定根誘導などの指導をした。





調査場所 松阪市嬉野田村町 中原小学校
調査日 11月12日
調査樹種 イチョウ
担当樹木医 玉野隆、坂口卓也
依頼内容 イチョウの樹勢衰退の原因と回復措置の依頼。
調査・診断結果 イチョウ特有の自然樹形がやや乱れ、矮小化した果実が付いていた。一部落葉がやや早く、肥大成長はほとんどなかった。害虫病も確認されなかった。表層土が雨水によって少しずつ集積し、イチョウ根元付近に集まり通気不良を起こし始めていた。
これらのことより、積もった表土の撤去、雨水の流れ込み防止、乱れた樹形の剪定などの指導をした。





調査場所 名張市平尾 名張駅前
調査日 12月10日
調査樹種 ソメイヨシノ
担当樹木医 森田雄一、広瀬信三
依頼内容 根が改装を予定している店舗前にまで伸び、路面を持ち上げている。また、大枝が屋根にまで伸びているが根と枝の処理法について助言がほしい。
調査・診断結果 サクラの根は、コンクリート仕上げの路面を持ち上げて店舗前歩道を横断し、路面にひび割れを生じさせて、食堂入り口にまで伸びていた。樹幹はねじれた状態で生育していた。店舗前に伸びるこの根を切断することになれば、主幹はたちまち枯れ今後、根の成長が続き、店舗内に伸びることが予想されるため、根の侵入を防ぐために店舗と歩道の境界部分にコンクリート構造物による遮断壁を設置することが望ましいと判断された。
これらのことより、店舗前に伸びた根の切除や大枝の剪定については、サクラの生理や剪定に高度な知識、技術を持つ樹木医などに依頼すべきであると判断された。



調査場所 南牟婁郡御浜町
調査日 1月17日
調査樹種 スギ
担当樹木医 坂口卓也、浦口良太
依頼内容 枝が一部枯れてきている。枝が道路及び駐車場に伸びてきているが今後どうしたらよいか。
調査・診断結果 2本のスギの枝張りの範囲は、道路側である東方向に9m伸びて、道路を越えて人家の屋根や電線に接し、南方向に10m伸びて駐車場区域に張り出していた。地際部から地上数mまで大きな幹割れがあり、材内部を露出させていた。根元は長年の風雨にさらされて地表に露出し、空洞化した根は参詣者等の踏みつけにより割れ、内部を露出させている。老齢樹であるためか葉量の少なさが気になる。
これらのことより、屋根や電線に接しそうな枝の剪定、駐車場側は枯枝以外は撤去しない、土壌改良などの指導をした。



調査場所 度会町 東明院
調査日 1月23日
調査樹種 クロマツ
担当樹木医 石黒秀明、斎藤靖浩
依頼内容 マツ材線虫病について尋ねたい。樹幹注入をやりたいがどうしたらよいか。
調査・診断結果 樹勢は樹齢相応でマツ葉ふるい病が確認された。4年前に樹幹注入施術した。その時のものと思われる樹幹注入の痕が多数みられた。使用した薬剤、時期など不明であるが、それにしれも間隔が狭すぎる。中には腐朽した部位にもその痕跡が認められた。
これらのことより、現場の条件を考えると樹幹注入による防除を主軸とし、出来る事なら薬剤散布による防除の併用が望ましい。これらの作業は必ず専門家に依頼するなどの指導をした。



調査場所 南伊勢町 金刀比羅神社
調査日 2月26日
調査樹種 シイノキ
担当樹木医 石黒秀明、浦口良太
依頼内容 害虫のよる樹木診断。数箇所、穴が空いており上部に白いカビのようなものが付いているが今後どうしたらよいか。
調査・診断結果 樹勢は旺盛とは言えないが樹齢相応と判断された。人の往来により土壌には踏圧害がみられた。 白いカビのようなものが確認された。キクイムシの脱出孔も確認された。
これらのことより、参道の真上に枯枝が確認され落下の可能性があるため撤去の指導をした。

   
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