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合格体験記     


 『樹木医への道のり』
 
浅野 卓磨(第○○○○号 樹木医)

令和元年度合格
 親が造園業をしており、なんとなくやってみようかなという気持ちでこの業界へ入りました。

樹木医という資格に関しては短大での授業等で講義を受けていたのですが、自分には縁遠いものかなと感じていました。  修行先は東京で二十歳から造園の道に入り、親方がとても植物の生理・生態に詳しく、自分の知識・技術のなさを痛感する毎日でした。 三年半の修行の後に家業を継ぐために帰郷することになり、父親の友人が樹木医ということもあって樹木医業務を間近に見ることで、植物に対する姿勢、またクライアントに対するわかりやすい説明をする姿を見て自分も樹木医になりたいと思うようになりました。しかしいざ勉強してみると範囲も広くまた奥も深いもので一体なにを勉強していいのかわからなくなりました。 そんな折、日本樹木医会三重県支部にサポーター会員として入らないかというお話をいただき入会させていただき、たくさんの樹木医の方の診断、調査に同行させてもらったり、定期的な支部の研修会での講義を受けさせていただくことで、一人では勉強できないようなことをたくさん学ぶことができました。しかし一次試験のハードルは高く、何度も挑戦し心が折れそうになりましたがなんとか通過し、二次試験に挑むことになりましたが、二次試験では講師の先生方の専門的な授業、同期の方達の知識量にただただ驚き、ついていくのがやっとでしたが無事に合格し樹木医になることができました。
 
資格を取得したことにより嬉しさと同時に責任感も強くなり、果たして自分は樹木医としてやっていけるんだろうか?と不安な気持ちもありますが、それに負けないようにたくさん勉強し早く一人前の樹木医になれるよう努力していきたいと思います。 また造園業という立場で様々な人達に植物の良さ、自然の大切さを伝えていけるような活動をしていきたいです。今まで先輩達が築き上げてきた樹木医学の発展に少しでも貢献し、これからの後輩達の礎となれるよう日々研鑽していきます。



   
 『樹木医を目指したきっかけ』
 
早野愛花 (第2728号 樹木医)

平成30年度合格
 私の父は造園業を営んでおり、幼い頃からよく現場に連れていってもらいました。外で遊ぶのが好きで、植物や動物に興味があり、自然と父と同じ道を志すようになりました。気づけば造園業界に飛び込み早9年、現在に至ります。
 京都での修行中はただただ毎日が必死で、今思い返すときちんと樹木と向き合ってなかったように思います。三重に戻ってきてからは、なんとなく仕事も分かるような気になっていました。そんな時、樹木医を目指すきっかけとなる事件が起きました。
2016年の秋、毎年手入れをしていたお寺の大きな黒松の葉が突然真っ黄色になりました。お寺の方はとてもその松を大事にしておられたので、枯れるのではないかと不安になりました。自分では全く見当もつかず、どうしようかと悩んでいたところ、父が知り合いの樹木医の方を紹介してくれ、すぐに診断してもらうことができました。そして「葉ふるい病」という病気であることを教えてくれました。殺菌剤と液肥を散布すること、冬に土壌改良をすること、治療方法も丁寧に説明してくれました。
そして冬、初めての土壌改良を行いました。経験のない私のために樹木医の方が指導しにきてくれました。病気になったら薬を散布すればいいと思っていた私にとって、土壌改良はとても新鮮で興味深いものでした。根っこのありそうな所に穴を掘り、改良剤や肥料、炭など配合し埋め戻す。簡単のようで意外と根っこのある場所を探すのが難しかったことを覚えています。土壌改良をしてみて、土には実に多くの情報があり、植物にとって最も大切な生育環境であることを知りました。当たり前のことですが、植物は根で支えられているということを実感しました。
土壌改良をした翌春、例年通り新芽が伸びてきて、ひとまず安堵しました。それから土壌改良を毎年続けると、どんどん松の状態が良くなっていきました。土壌って面白い!!もっともっと勉強してみたい!もっと植物に関することを極めたい!そう思い、私は樹木医を目指すようになりました。
 樹木医試験の勉強をはじめてみると、まず自分は植物のことをなにも知らなかったのだ、ということにショックを受けました。1次試験に通り、筑波での研修を受けても、「知らない・分からない」ことばかりでした。昨年樹木医の資格を得ることができましたが、実際はまだまだ分からないことばかりです。しかし資格を得た以上、分からないでは許されない責任の重さを感じます。この重みは先輩の樹木医の方々が長い間かけて築き上げてきたもの。これからも先輩方にたくさんのことを教えてもらい、樹木医の名に恥じないよう知識と経験を積み、精進していきたいと思っております。


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