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令和7年度 樹木健康診断・調査

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調査時期 令和7年4月22日
調査場所 松阪市射和町586番地3(松阪市射和地区市民センター内)
対象樹木 桜 7本
依頼内容 地域から樹勢が衰えている桜を伐採し、別の桜を植栽したいという要望があり、伐採の必要性があるのか調査を希望。
結果 依頼のあった7本のサクラ(染井吉野)は、樹高2~6mで、樹齢60年以上のサクラとしては、かなり低い。過去の枝の切除が原因で幹の腐朽や樹皮の亀裂や空洞化がすべてのサクラで発生している。ほとんどの枝には、地衣類がびっしり付着し、ほとんど成長が見られない。樹勢はじり貧状態で、徐々に枯れる個体も出てくると考えられる。 以上のことから、倒木や落枝の被害が起こらないうちに伐採することを提言。
担当者 奥田清貴、柳田国男、末吉 学

調査時期 令和7年4月22日
調査場所 北牟婁郡紀北町三浦763-1
対象樹木 始神桜広場のオオシマザクラ
依頼内容 桜の木の樹齢が年々高くなり、倒木の危険性および今後の施設管理の為、樹木調査をお願いします。
結果 診断対象のオオシマザクラは公園端の広いスペースにあり周囲樹木との競合はなく、踏圧被害も確認されなかった。主幹は大きく2つに分かれ、四方にバランスの良い樹形で、枯れた大枝やフェンスへの接触枝が確認されたが、樹冠、根元、主幹のいずれにも倒木の原因となる大きな腐朽等は見当たらなかった。公園内には調査対象木以外にソメイヨシノが多数植栽されており、最も古い2本の個体に大きな腐朽が確認され、大枝の落下や倒木の危険が認められた。オオシマザクラについて枯れた大枝の除去、ソメイヨシノの古木2本について枯死枝の除去、そして将来的には、萌芽更新による再生を検討する様、提案をおこなった。
担当者 中村昌幸・片岡淳也・東直貴
調査時期 令和7年4月22日
調査場所 南牟婁郡紀宝町大里1624(相野谷神社)
対象樹木 相野谷神社のイチイガシ
依頼内容 枝の落下などの危険や、安全な管理方法についての指導を依頼したい。
結果  依頼のあったイチイガシは相野谷神社境内にあり、みえの樹木百選によると樹高35m・幹周4.5mと大きな樹体である。根は四方に伸び根元付近にも大きな腐朽などは見受けられないことから根元からの倒木の恐れは少ないと推測された。ロープワークによる樹体上部の確認をしたところ過去の剪定・折損が原因と思われる腐朽開口部があり、その付近から斜め上方に伸びる大枝が将来的には腐朽の進行などにより折損する危険が推測された。直近の対策として大枝の剪定による重量の軽減を、長期的対策として定期的な剪定による樹体の成長抑制と腐朽の進行の確認を提案した。
担当者 中村昌幸、東直貴、片岡淳也
調査時期 令和7年5月12日
調査場所 伊賀市余野9669-2 花垣地区市民センター敷地
対象樹木 ソメイヨシノ(3本)
依頼内容 樹齢50年は経っていると思われる。生育状況も悪く成長の勢いがなくなってきている様に思われセンター駐車場の真上にあり、倒木等の危険性考えるため、樹木の状態を調査し、今後の必要な措置を検討したい。
結果  対象のサクラはソメイヨシノでセンター周辺の法面(急斜面)に生育している。いずれも衰弱または枯死した枝が多数あり主幹が完全に枯死、もしくは大部分が腐朽している部位が多い。全体に葉量も少なく芽の伸びも悪くてんぐ巣病に罹病した枝も確認され総じて樹勢は悪い。 NO.1主幹の地際部から上方へ広い開口空洞がある。空洞率は50%を超えている。3方向の幹にも腐朽が確認され倒木の危険性が高く伐採が妥当と判断する。NO.2根元付近から3本に分かれた樹形で1本はほぼ枯死1本は2mより上が完全枯死他の1本は衰弱が激しい。NO.3地際から2m付近まで異常(内部の腐朽)NO.2 NO.3については、安全面から問題のある幹、枝は直ちに切除する。事故が発生する前に早急な対応が必要と判断します。
担当者 石黒秀明、広瀬信三、奥田清貴、柳田国男、浅野卓磨
調査時期 令和7年5月13日
調査場所 志摩市磯部町迫間14番地
対象樹木 ソテツ
依頼内容 樹齢約370年と言われるソテツ。令和6年度より枯死部が見られ、その調査と対処方法を依頼。
結果 11本の株立ち状のソテツで2本の幹が折れている。それぞれの幹の樹勢が衰退し、枯死または内部腐朽で折れたものと考えられるが根本原因は不明。折れた幹以外の樹勢は概ね良好であった。折れた幹は健全部まで切り戻し癒合剤を塗布すること、毎年の剪定は葉の量を減らし過ぎないよう、垂れ下がった葉の切除程度にするように指導。また今後、幹折れによる事故などが起きないように支柱の設置、樹冠内への立ち入り防止策の検討を提案した。
担当者 浅野 卓磨、浦口 良太
調査時期 令和7年5月26日
調査場所 鈴鹿市八野字黒尾16番地 深谷公園内
対象樹木 サクラ品種物25本(神代曙桜、兼六園桜など)
依頼内容 寄附をいただいた桜の生育が悪いため、対策についてアドバイスをいただきたい。
結果 対象のサクラは、公園東側の1段低いエリアに植栽されている。多くの個体が枯死または衰弱しているため、植栽エリアの北側と南側でそれぞれ1本ずつの地際を試掘し、土壌調査を行った。調査の結果、植栽桝の周囲は元鉢が入る程度しか掘削されておらず、埋め戻しにはマサ土のみが使用されていた。そのため、有効土層は非常に浅く、雨期の根腐れと夏場の乾燥害を繰り返したことで、サクラが衰退したと考えられる。また20cm程度の覆土(深植え)も見られ、根の呼吸が阻害されている。 現状のままサクラを新植しても、健全な生育は期待できないため、暗渠排水の整備、植栽桝の拡大、及びサクラに適した土壌にて植栽する必要があると報告した。
担当者 石黒秀明・鈴木孝明・奥田清貴・柳田国男
調査時期 令和7年5月14日
調査場所 四日市市河原田町
対象樹木 谷川沿いのサクラの健康診断
依頼内容 堤防法面にあり、幹に空洞や枝に腐朽が発生し落枝もある。隣接する住家への倒木の可能性があるため診断を依頼したい。
結果 対象のサクラの樹勢自体は良い。しかし東側の幹で腐朽が進行しており、開口部や枯死した大枝もあり、打音異常も認められる。南側には腐朽菌のキノコが見られる幹があり、そこから伸びる太枝は自重や強風などで落枝の恐れがある。また東側の住宅に向かい複数の枝が伸びており、屋根と接触している。当面の対策としては、開口部のある幹や落枝の可能性のある枝を切除する。しかし今後さらに危険部位が発生する恐れがあるため、住宅への被害の危険性を排除する場合は、全伐採の検討を推奨する。
担当者 池田昌樹・大石 浩
調査時期 令和7年5月30日
調査場所 亀山市能褒野町9
対象樹木 川崎小学校校庭の樹木
依頼内容 校内の腐朽が見られる樹木の危険性を調査し、今後の安全管理対応の参考にしたい。
結果 校庭を中心にソメイヨシノを主とする25本の危険木診断を行う。全体を通して樹勢が著しく悪い樹は無いものの、大枝の枯れや幹の腐朽が多く発生しており、落枝等の危険がある樹木が多く見られる。対策としては、枝抜き剪定による風通しの改善や間引きを行い植栽間隔を確保すると共に枯れた大枝や腐朽開口部、サクラてんぐ巣病枝の除去を行う。また伐採あるいは伐採を検討すべき樹もある。その際、適切な時期に専門の技術者が行う。エアレーションや土壌改良、施肥を行うことにより、細根の発達を促したり、ひこばえの保存により樹体の更新を図っていく。
担当者 早野 愛花・大石 浩・奥田 清貴・森 秀二・石黒 秀明
調査時期 令和7年6月19日
調査場所 津市片田薬王寺町
対象樹木 津市水道資料館のサクラ4本
依頼内容 以前に比べ、1本当たりの開花数や葉の数が少なくなり、細かな枝の落下がしばしば確認される
結果 診断依頼のあった4本は、染井吉野、八重桜が2本ずつで、いずれも幹、枝にウメノキゴケが繁茂し、枝枯れもあり、樹勢はあまり良くない。八重桜と思われる2本は、染井吉野ほど衰弱しておらず、開花時期が遅いため開花が少ないと判断された恐れがある。敷地内には、81本のサクラが植栽されているが、軒並みにウメノキゴケが著しく繁茂し、衰弱気味である。     地際部に草刈り機による傷がありサクラも多く、衰弱の原因になっている。基本的な原因は、この場所が貯水池の堰堤下に位置し、谷地形で周辺は元々は水田、湿地であり、土壌の排水が悪いと考えられる。
担当者 柳田国男、奥田清貴
調査時期 令和7年7月24日
調査場所 度会郡大紀町崎260番地
対象樹木 シダレサクラ
依頼内容 支柱が食い込んできているので確認をお願いしたい。
結果 対象のシダレザクラは大紀町柏崎支所地内にあり、大紀町指定天然記念物に指定されている。地元の聞き取りにより推定樹齢150年とされ、地域で非常に大切にされており、現在までに支柱は過去3度設置された。その支柱の内、一番古いものが主幹に食い込んでおり、徐々に巻き込まれている状態にある。また、過去に上部の枝が折損し、樹高が低くなっているが、その周辺、特に樹冠上部の枝に腐朽や樹勢の低下が確認された。さらに、下方の枝の生育が旺盛なことが、上部の衰退の一因になっていることが推測され、バランスを整える剪定が必要と考えられた。
担当者 片岡淳也、中村昌幸、大石浩、東直樹
調査時期 令和7年9月2日
調査場所 いなべ市北勢町新町614番地
対象樹木 青川峡キャンピングパークのコナラ・アラカシ等 50本
依頼内容 キャンプサイトや共有の広場への、枯枝の落下と倒木による被害を危惧するため、樹木診断を実施して欲しい。
結果 診断結果は、全体に樹勢は良いものがほとんどであり、枝枯れもみられるが、太い枝が枯れての危険な状態にはなっていなかった。ただ、競合関係にある樹木がほとんどだった。50本の診断結果を表にし、伐採、剪定作業の実施、枯枝の撤去、ネムノキの枝でキャンプサイト上まで伸びた枝の剪定などを提案した。次に必要なことはキャンピングパーク全木の調査を行い、間引き伐採を計画することである。適正な植栽密度にするには、全木調査で樹木の状態を確認した上で、競合関係が解消されるように、対象木を選定していくことを提案した。
担当者 塚本剛正・齋藤靖浩・柳田国男・大石 浩
調査時期 令和6年9月20日
調査場所 大紀町野原
対象樹木 野原祖霊社のゴヨウマツ
依頼内容 健康診断及び今後の管理方法。貴重な樹木のため、早急に対応したく、診断を依頼
結果 診断依頼のあったゴヨウマツは、樹冠の半分以上の枝の針葉がマツカレハ幼虫に食害され、一見枯れているよう見える。また樹冠上部の枝には球果殻が大量に着いており、3年前頃から衰弱していたことがわかる。マツカレハ幼虫に食害された枝や食害されずに針葉が残った枝にはマツカレハの蛹が大量に着いている。しかし、針葉をすべて食害された枝においても、来年の新芽になる冬芽が弱々しいものの生きている。このため、蛹からの羽化成虫が産卵・ふ化した幼虫を年内に駆除するとともに、衰弱しているゴヨウマツの樹勢回復を図る施肥を緊急に実施する必要がある。
担当者 奥田清貴、片岡淳也、中村昌幸
調査時期 令和7年9月24日
調査場所 亀山市若山町
対象樹木 亀山公園内のますみ児童園の樹木
依頼内容 公園の遊具等改修に際し、サクラの樹勢が弱いことから生育状況を確認し、サクラの撤去等について助言が欲しい
結果 サクラ8本はすべて染井吉野の高樹齢木で、これまで特に手入れされた様子は見られない。うち7本で、枝は伸び放題で、伸びた枝は強風や自重で折損の恐れがある。また、これらの幹、大枝には樹皮欠損、折損痕からの腐朽も見られて樹勢の衰退は激しい。整枝・剪定での回復は難しく、伐採が妥当な選択である。ケヤキ7本のうち1本に大きな樹皮欠損があるが材部に腐朽はない。1本は隣接木に被圧されているが、残りの樹勢は良好。ヒマラヤスギ2本のうち、1本の根元に2種のきのこの発生が見られたが、樹勢は良好である。
担当者 奥田清貴、早野愛花
調査時期 令和7年9月25日
調査場所 津市丸之内5-1
対象樹木 津城跡のクロマツ4本、ソメイヨシノ16本
依頼内容 津城跡内の樹木(マツ4本、サクラ16本)の樹勢の現状と今後の取扱いについて診断と助言を得たい。
結果 石垣裾のサクラ7本は石垣に近接して植栽されており、枝を南側に長く伸ばして不整な樹形であった。また、地際部や大枝基部などに樹皮欠損や腐朽・開口空洞なども見られたため、公園改修に伴い全て伐採し、石垣から離して四方に枝葉を伸ばせる場所への新植を奨めた。石垣上のクロマツ4本はほぼ健全であるが、強風等による樹体の揺れが石垣の強度低下を招く恐れがあり、診断とは別基準での検討を奨めた。北東公園のサクラ2本は競合状態にあるため、誘導すべき樹形を想定した整枝・剪定を奨めた。北西公園のサクラ7本の状況が最も悪く、ほぼ健全1本、枯死1本、主幹が枯死し腐朽が進行したもの3本、地上部は健全に見えるが地際部にベッコウタケが発生したもの2本が見られたため、全て伐採し、土壌改良後に新植を検討するように奨めた。
担当者 奥田清貴・鈴木孝明
調査時期 令和7年12月20日
調査場所 津市稲葉町2239-1(旧稲葉小学校)
対象樹木 旧・稲葉小学校の桜2本
依頼内容 開花数や葉の数が少なくなり、枝の落下がしばしば確認される。空洞化している枝もあり、健康診断を依頼する。
結果  旧・稲葉小学校の敷地内植栽されている枝垂れ桜とヤマザクラと思われる桜で、枝垂れ桜は樹高8mで枝垂れた枝を伸ばして優美な樹形を呈していたが、西側から拡大しているモウソウチクの被圧により幹は東側に傾き、樹冠も偏っている。このため、モウソウチク林の伐採、根元周辺土壌を破砕して通気性、透水性の改善が必要である。ヤマザクラは、モウソウチクに完全に取り込まれ樹形が大きく崩れており、樹勢の回復は困難と考えらるため、放置するか伐採することが妥当。
担当者 奥田清貴、柳田国男、石黒秀明
調査時期 令和7年12月22日
調査場所 津市美杉町 三多気および杉平
対象樹木 三多気の桜(国指定名勝、44本)
依頼内容 桜の枝枯れ箇所、枯死寸前のものの処置等をはじめ、樹勢回復に必要な処置について診断と助言を得たい。
結果 三多気のサクラはこれまで過去に3度の診断実績があり、今回で4度目となる。今回の診断でもすでに枯死した個体も多く見られ、これまでの診断報告と大きな違いはなかった。落枝による事故防止のための枯死枝の排除や、樹勢回復困難なものは、再生を図る方法の検討などを提案する結果となった。また、ヤドリギに対する処置が行われた痕跡が伺われたが、過去の診断書の記載通りの処置が施されてはいなかった。これまでの診断報告書を見直し、その報告に沿った対応を行うことが先決であると指摘した。
担当者 石黒秀明・柳田国男
調査時期 令和6年12月24日
調査場所 津市芸濃町雲林院107 長徳寺
対象樹木 長徳寺の竜王桜
依頼内容 枝枯れの箇所の処置及び樹勢の回復に必要な処置について診断と助言を得たい。
結果 本堂前に植栽されている龍王桜は南北2株に分かれ、北株は地際近くで3本に枝分かれし、盃状樹形をしている。うち1本の大枝は既に枯死し、他の幹・枝はほとんど成長が見られず、ウメノキゴケの繁茂、コスカシバの被害も激しい。根本付近には深くまで山砂が客土されていた。地表にはミズゴケが一面に生え、加湿による通気性不良でほとんどの根が枯死している。追加の土壌調査を行い、早急に根系再生のための土壌改良を行う必要があることを指導した。
担当者 柳田国男、玉野 隆、奥田清貴
調査時期 令和8年1月29日
調査場所 四日市市鵜の森一丁目13-6(鵜森神社)
対象樹木 鵜森神社のサイカチ
依頼内容 サイカチの樹木健康診断(みえの樹木百選対象木)
結果 サイカチは、社務所北西の樹林内に生育し、幹周囲3.3m樹高は約10m程度で地上2.5mに大枝の切除痕、根元付近に腐朽等がある。樹冠の一部が隣接するタブノキなどの常緑樹に被圧されている。今後さらに被圧害が進む恐れがあり、常緑樹の切除や適度な抜き切り、枯死枝や大きく傾いて伸びすぎた枝の切除などが必要である。今回の診断は落葉期で春以降に再度確認する必要がある。このほか樹林内に小径の2本のサイカチがある。
担当者 奥田清貴、柳田国男