勝木俊雄先生講演会のご報告
開催日 | 平成27年7月4日 | |||||||
勝木俊雄先生を招いて研修会を開催しました | ||||||||
三重県支部では、7月4日(土)の午後、津市のアストプラザホールにおいて、サクラの系統分類で著名な勝木俊雄先生をお招きして研修会を開催しました。研修内容は、三重県支部の会員3名の事例報告と勝木先生の講演会と意見交換会とし、支部会員14名、県外樹木医4名のほか、地元三重大学の先生4名の22名の参加を得て実施しました。 支部会員から、「トウインヤエヤマザクラの治療経過」(齋藤靖浩樹木医)、「鈴鹿市防災公園サクラの生育環境の改善」(吉水祥平樹木医)、「白子不断桜の土壌改良等による樹勢回復」(中村昌幸樹木医)の3事例が報告されたあと、勝木俊雄先生の講演「サクラの同定など」に移りました。 勝木先生の講演の面白いところは単に桜の分類だけでなく、自然の成り立ちや樹木の育成・管理、歴史などをご自分で歩き、情報を得られているところです。講演内容にもそれがしっかり出ていて、サクラの形態的分類から最近のDNA分析、オオシマザクラやヤマザクラの起源や変異、栽培品種の時代による変遷、移動のほか、三重県内のサクラについての分類学的な解説など、広範囲のお話をいただいき、いずれも興味を引かれる内容でした。時間が不足し、先生も参加者ももう少し踏み入ったお話をしたかったのではないかと感じましたが、参加者共々その奥深い知識に触れることができた有意義な会になりました。また機会が得られれば、是非その辺りの題材に絞った講演会を実現できればと考えております。 なお、今回の研修会は、三重県支部として初めて樹木医CPDプログラムに認定された事業となりました。当支部では今後とも会員の知識、技術の向上を目指した継続研修を実施していく予定です。 |
||||||||