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令和6年度 三重県支部現地研修会 「九木神社での危険木診断研修会」

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実施内容 令和6年5月25日(土)13:00~17:00 尾鷲市九鬼町 九木神社(地図)で危険木診断研修会 (※ 樹木医CPD認定)
      26日(日)9:00 ~11:00 尾鷲市大曽根浦区 世界の椿園地図)でツバキ開花不良の診断
           13:00~ 飛鳥神社、尾鷲神社見学
参加者 三重県支部会員10名(玉野、末良、浦口、柳田、石黒、中村、浅野、鈴木、池田、小倉)
尾鷲市教育委員会生涯学習課 主査  錦 正和
     同            主任(学芸員) 脇田 大輔
尾鷲市文化財調査委員長 山本 和彦
             ※敬称略
 
 開会あいさつ
 はじめに、脇田学芸員より九木神社の歴史についてご説明をいただきました。
御祭神は学問の神様として著名な『藤原道真公』です。現在は『九木神社』と呼ばれていますが、江戸時代には『天満天神社』『天満天新宮』『天満宮』などと呼ばれていたようです。また、もともとは地名の九鬼神社であったようですが、明治時代頃から現在の『九木神社』と呼ばれるようになったのではないか、とのことでした。
   
 続いて、中村樹木医より診断方についてレクチャーを受けました。今回は参加者の研修ということもあり、診断対象木(15本)を各自が診断し、それぞれ自分の最終報告書を作成するまでとなりました。この九木神社樹叢は国指定天然記念物となっており、診断の内容によっては現状変更の届け出等が必要になります。

各自が診断書を片手に各自の判断にて診断書を作成
診断終了後、山本 和彦先生の案内で、九木神社樹叢の植生について勉強会を行いました。九木神社はクサマルハチ(ヘゴ属)が本州で最初に発見された場所として有名だそうです。また、リュウビンタイという珍しい大型のシダ植物が自生しているそうです。

山本 和彦先生(写真中央手前)の説明をうける支部会員

クサマルハチの自生地。シカの食害対策としてネットで保護されている。
翌日26日 世界の椿園(大曽根公園)の診断を行いました。
地元の小倉樹木医の説明で、この椿園が出来た経緯や、これまでの管理について説明いただきました。
今回の診断の目的は『開花不良の原因調査』です。
一見して芽の伸びは良いものの、花芽を形成しない原因は何か?追跡調査が必要ということになりました。